アメリカ旅行のときに、レンタカーがあれば自由に行動ができていいですよね。
しかし、日本とは違う運転ルールもありますので、最低限知っておくべきルールについてまとめて行きたいと思います。
無料でダウンロードできるColorado Driver Handbookを参考にしておりますので、興味がある方は原文を確認してください。英語の勉強にもなるかと思います。
まずは関連する私のプロフィールになります。
- 30代男性
- 日本では年に数回運転する程度
- 2019年にアメリカコロラド州で約1年間留学/運転免許を取得/車購入
- コロラド州、カリフォルニア州、テキサス州、ニューメキシコ州、ネバタ州、ユタ州、アイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州、サウスダコタ州で運転経験。
- アメリカで一度も警察のお世話にはなっておりません。
運転免許の取得や車購入については別の記事でまとめておりますので、こちらも見てもらえると嬉しいです。
絶対に覚えておきたい運転ルール 12選
日本と違い、アメリカでは左ハンドルの右側通行です。
私は慣れるまでは呪文のように「右側、右側」と頭の中で唱えていました。逆に、日本帰国後の現在は「左側、左側」と常に唱えています。笑
本当に油断すると無意識に左側へ走りたくなってしまうので注意ください。
また、私の場合は右ハンドルに慣れているからか、無意識に右に寄ってしまい、助手席の人が少し怖がっていましたので、その点も意識するとよいかと思います。

高速道路で、警察が潜んでいたりしますので、速度制限の標識はしっかり確認するようにしましょう。右側の図は50マイル(約80キロ)が速度制限になります。単位はマイル(1マイル=約1.6キロ)なので注意しましょう。
また、Minimum Speedと書いてある標識もあります。例えば、「Minimum Speed 30」の場合は30マイル以上で走らなくてはならないので注意してください。

日本と同じように一時停止(STOP)の標識があります。
こちらの標識を見かけたら、ラインや横断歩道の前で完全停止しなくてはなりません。ラインが無ければ交差点の前で完全停止です。車と歩行者がいないことを確認して進んでください。
アメリカには、すべての車が一時停止しなくてはならない交差点があります。STOPの下にALL-WAYもしくは4-WAYと記載されております。

この場合、最初に到着した車が優先的に進んでよいことになっております。図では、黒の車が最初に到着したため、優先権が与えられております。
同時に交差点に到着した車がいる場合は、右側の車に優先権が与えられます。図では、赤と黒の車が同時に到着しましたが、赤の車が右側にいるため、優先権が与えられております。ただ実際には、同時に到着したか微妙なときも多々あるので、空気を読みつつ進む感じです。笑
迷ったら停止しましょう!先に行けよって言ってくれるドライバーが多かった印象です。
赤信号でも右折して大丈夫です。びっくりのルールですよね。知っていても毎回緊張します。笑
しっかりと一時停止し、安全を確認してから進みましょう。しかし例外として、「NO RIGHT TURN ON RED」や「NO TURN ON RED」などの標識がある場合は赤信号での右折は禁止です。
また、ニューヨークは赤信号での右折は禁止のようなので注意ください。

ちなみに、ハンガリー人を助手席に乗せたときに赤信号で右折したら、「赤だよ!!」って叫ばれましたので、他の国でもびっくりのルールのようです。笑
日本と同じだと思いますが、点線の場合は追い越し可能、実線の場合は追い越し不可になります。図では、左から「追い越し可」「片側だけ追い越し可」「追い越し不可」になります。
アメリカには道路の途中で、左側の施設に入りたい時などに使用する左折専用レーンがあります。図のように、中央にある実線と点線で囲われた部分ですが、上に向かっている車と下に向かっている車がどちらも使用できます。左に曲がりたいときは、この左折専用レーンに入り停止し、車が来ないことを見計らって左折します。この制度は渋滞が起きにくいので日本も採用してほしいですが、アメリカの広大な土地があってこそ成り立っているのかもしれません。
日本ではあまり見かけない環状交差点が結構な頻度で登場します。
日本でも同じですが、注意点としては、既に環状交差点に入っている車が優先です。安全を確認した後に入っていきましょう。
日本と違い、普通車の場合は踏切前の一時停止は不要です。電車が来ていないことを確認しつつ進みましょう。
トラックやバスは必要らしいのですが、あまり関係ないかと思います。
スクールバスが赤点滅とともにSTOPサインを出しているときは、20フィート(約6メートル)手前で止まらなくてはなりません。中央分離帯や他の障壁がある場合を除き、対向車線の場合でも停止が必要になります。私は経験したことがないのですが、見かけたらSTOPサインが消えるまで止まりましょう。ちなみに、子どもが近くにいるという合図のようです。

日本と同じだと思いますが、救急車や消防車やパトカーがサイレンを鳴らして来たら路肩に寄せて停止しましょう。交差点の中にいる場合は、交差点の中で止まらずに過ぎたところで停止です。対向車線にいる場合も停止しましょう。周りの車を見つつ冷静に対応すれば大丈夫です。
高速道路の車線が異常に多いので気を付けてください。日本と異なり、左側が追い越し車線になります。慣れないうちは右側でゆっくり走っているのがいいと思いますが、個人的には、右側は出入りする車が多いので、一番左の追い越し車線にいて、ものすごいスピードで来る車が後ろから来たら右によける方法が安全な気がします。

基本的には高速道路は無料で使用できますが、一番左の車線に「HOV(High Occupancy Vehicle Lane)ONLY」もしくは「CAR POOL ONLY」と書かれた標識がある場合は要注意です。
この場合、何人か乗っている車のみが使用できる車線となります。例えば、右の図の場合は「HOV 2+」なので2人以上乗っている車のみが使用できます。一人しか乗っていない車がこの車線を使用すると罰金が課せられますので注意してください。しっかりカメラで撮られており、後から請求書が送付されます。
また、「Express Lane」もよく見かけるので注意です。こちらは専用の支払いシステムを搭載した車のみ使用可能で、追い越し車線としては使用不可ですので注意してください。

ついでに知っておこう
日本と同じで、ドライバーと助手席はシートベルト必須です。
コロラド州の運転ガイドラインには、8-18歳の子供は後部座席であってもシートベルト必着と書いております。7歳以下はチャイルドシートとかのようです。後部座席に座っている19歳以上の方はシートベルトは必要ないようですが、交通量が多い高速道路とかでは着用しておいたほうが安全かと思います。
なお、全席シートベルト必須の州もありますので、行先のルールは調べたほうがよいかと思います。
ワシントン州では、2002年6月13日に発効した法律 『Seat Belt Law』 により、ドライバーはもちろん、同乗者全員がシートベルトを着用することが義務付けられました。後部座席にすわる人も必ずシートベルトを着用する必要があります。
JUNGLE CITY.COM
上記の記事では、ニュージャージー州を除くすべての州で全員シートベルト着用を義務付けられていると記載されておりますが、コロラド州の法律事務所が2021年2月に記載している記事には、ハンドブック通りの記述がございますので、コロラド州は大人の後部座席のシートベルト着用は未だ義務化されていないかと思います。
In Colorado, adults sitting in the back seat of a car do not have to wear a seat belt, but all drivers and passengers sitting in the front must be wear a seatbelt.
TENGE LAW FIRM
日本では運転中の電話が禁じられておりますが、コロラド州では18歳以上であれば運転中の電話OKなんですよね。
日本では禁止となった運転中の携帯電話だが、アメリカでは法律として禁止しているのはカリフォルニア、フロリダ、マサチューセッツの3州だけ。
Automotive media レスポンス
ただし、危ないので必要なければ止めておいたほうがいいと思います。
なんと有り難いことに、アメリカではビール1杯程度(12オンス=約350ml)であれば飲酒運転ができます。
血中アルコール濃度(Blood Alcohol Concentration: BAC)が一定以上ないことを血液検査や呼吸から確認されるようです。日本だと0.03%以上で飲酒運転となりますが、アメリカだと0.08%以上で、ビール1杯程度であれば大丈夫とされています。(現地の友人はもっと飲んでいましたが…)
ただし、BACは体重や色んな要素が影響しますので、アルコールに弱い方は絶対にやめてください。アメリカでの飲酒運転は罰金どころではないので、くれぐれも自己責任でお願いします。
まとめ
今回は実際にアメリカで約1年間運転した私が絶対に覚えておくべき運転ルールについてまとめてみました。他にも知っておくべき標識や駐車のルールがございますので以下の記事を参考にしてください。
私はコロラド州の運転ルールを勉強した上で、他の州でも運転しておりましたが、約1年間特に問題となったことはございません。(たまたま運がよかっただけかもしれませんが。。)
州独自のルールを採用していることもありますので、行先のルールについては軽く調べることをおススメいたします。
アメリカでは、車で移動することができれば格段に行ける場所が増えます。是非、安全運転を心がけながら運転を楽しんでください。